東郷記念館

荘厳さが魅力の「十二単」を身に着けて結婚式をしよう!

婚礼衣装は白無垢やウエディングドレスもきれいですが、より荘厳な式にしたいなら美しい十二単がおすすめです。十二単は平安時代、身分の高い女性だけが着ることを許されていた大変豪華な衣装です。こちらでは、十二単婚ではどうやって着付けをしたり、髪型を選んだりするのかをご紹介します。

 

 

十二単とは?

 

十二単とは、平安時代中期に作られた女房装束のことです。身分の高い女性だけが着ることができました。実際に12枚の着物を着ていたわけではなく、数が多いという意味で「十二」という言葉が用いられたようです。たくさんの着物を身につけるためとても重く、衣装だけで10キロほどもあったと言われています。

普段から着用されていたわけではなく、宮中の行事のような、晴れの日に着用される衣装でした。当時の女性にとっては憧れの衣装だったようです。現在でも皇族の結婚式や、即位の儀式で着用されています。また、十二単婚のプランを用意しているブライダル会社もあります。

 

十二単の着付けの仕方

 

十二単の着付けでは、小袖から順番に、たくさんの着物を身に着けていきます。着付けの仕方についてご紹介します。

まずは小袖と呼ばれる白いシンプルな着物を身に着け、その上から濃い色の長袴を履きます。次に、単と呼ばれる長い着物を羽織ります。単の上から紐を巻き、蝶々結びしましょう。その上から「五衣(袿)」という五つの着物を着ていきます。

まずは五衣の1枚目を着て、お腹の部分を紐で結びます。結び終わったら単に結んだ紐は抜いてください。次に2枚目を着て、1枚目の上から結んだ紐を抜きましょう。その後も1枚着るごとに、前の着物に縛った紐を抜いていきます。5枚着終わったら、襟合わせをひとつ襟のように重ねかえましょう。

次に打衣、表着を着ます。その後、表着の上から紐を結んでください。さらに、表着の上から唐衣という丈の短い衣を着ます。最後に裳を身につければ着付けは完了です。

 

衣装や髪型の選び方

 

十二単はたくさんの色や柄のバリエーションから、好きな着物を選んで組み合わせられます。結婚式で定番なのは、もっとも目立つ表着や唐衣を赤色にして、中の打衣や五衣に黄色やオレンジといった色を選ぶスタイルです。鮮やかで結婚式らしい雰囲気が出せます。

少し珍しい青と白の涼しげな組み合わせや、白い着物で統一した一見白無垢のように見えるスタイルもおすすめです。ぜひお好きな組み合わせを選んでみてください。

また、十二単を着る際は「大垂髪(おすべらかし)」という髪型が定番になっています。これは髪の左右をふくらませ、後ろでひとつに結ぶスタイルです。正式な十二単の髪型となっています。「垂髪(すべらかし)」は、大垂髪が変化してできた髪型です。大垂髪と同じく髪を後ろで結いますが、顔の横部分の髪はふくらません。こちらも伝統的な髪型です。

正式な髪型ではなく、洋髪を選んでも構いません。現在は、アップスタイルや三つ編みを選ぶ方も増えています。好きな髪型を選んで十二単を着ましょう。

 

十二単を着る際の注意点

 

十二単はほかの衣装と異なる点も多いため、着る際は注意しましょう。まず異なるのが重さです。現在の十二単は20kgほども重さがあります。平安時代は10kgほどであったと言われていますが、現在は布が重くなり、糸も太くなったため、重さが増えてしまいました。

ウエディングドレスや白無垢は5kgほどであるため、普通の婚礼衣装と比べても大分重くなっています。また、長い裾を引いて歩くため、歩きにくい点にも注意が必要です。

十二単は大変豪華な衣装ですが、その分着ると疲れやすいことにお気をつけください。体力が心配な方は、休憩できるようにお色直しの時間を長めに取るといったような対策をしておきましょう。

 

***

 

十二単を着ることで、平安時代の貴族のような荘厳な結婚式を挙げられます。さまざまなバリエーションの中から、好きな着物を選んで組み合わせてみましょう。和婚では、白無垢や色打掛といった衣装が定番ですが、人とは違った結婚式にしてみたい方は、ぜひ十二単をお選びください。